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著者：山本悠子

発売日：2018/05/02

ページ数：432頁

判型：A5判　上製

ISBN：978-4-8056-7039-2

出版社：サンパウロ



目次



まえがき-本書の成り立ち

〈表記について〉

序章　パラオの心にふれて

　第1節　戦後70年となる今、パラオ側の片思い？

　第2節　孫はアメリカ兵としてイラクへ

　第3節　気品あるおばあちゃん-イバウ・ジョセファ・デメイ・オイテロン

第1章　日本統治時代のパラオ

　第1節　キリスト教の伝道史から

　　(1)　スペイン時代(1885年〜)・ドイツ時代(1899年〜)

　　(2)　日本時代(1914年〜)

　　(3)　アメリカ時代(1945年〜)

　第2節　「内地観光団」に参加した首長たち

　　(1)　「観光団」という制度

　　(2)　イバウの語る「『第1回』観光団」(1916年)
　第3節　南洋の神社と子どもたち

　　(1)　官幣大社「南洋神社」の鎮座祭

　　(2)　クリスチャン公学校の悩みと宣教師の対応

第2章　警察-現地住民エリートのありよう

　第1節　オイカワサンという人物

　　(1)　遺された褒状・任命書など

　　(2)　総村長と巡警

　第2節　オイカワサンの「活躍」

　　(1)　学業時代

　　(2)　エリートコース

　　(3)　横田��助元南洋庁長官の胸像建設における拠金集め

　第3節　オイカワサンの「逃亡」をめぐって

　　(1)　オイカワサン「逃亡」の話を聞くまで

　　(2)　オイカワサンの身内から

　　(3)　「そういうことなら話しましょうか……」

　　(4)　オイカワサンという人

　第4節　警察職についた兄弟を通して-ダニエルとサントス

　　(1)　「超天才」の兄と「秀才」の弟

　　(2)　「ジュンケイ」と「ポリス」のあいだ-3人の警察職から

第3章　教育-少年少女らの夢と現実

　第1節　日本統治時代の学校

　　(1)　現地住民向け「公学校」の情景

　　(2)　日本人向け「小学校」との対比で

　　(3)　公学校補習科と練習生の慣行

　第2節　向学心に燃えた女子たち

　　(1)　ミシンという生計の手段を得て-トシコ・イケヤ

　　(2)　さらなる日本語習得の場を求めて-ヴェロニカ・レメリン・カズマ

　　(3)　パラオ語辞書の編纂に至るまで-アウグスタ・ラマルイ

　第3節　エリート男子たち、それぞれの歩み

　　(1)　南洋庁島民工員養成所第1期生の2人

　　(2)　人生の指針を得て-ウィルヘルム・レンギール

　第4節　日本留学という夢とその結末

　　(1)　別なる世界を見聞して-セバスチャン・コウイチ・オイカング

　　(2)　頼りの日本人に逝かれて-パウリヌス・イチカワ

第4章　スポーツ-パラオ野球ブームの光と影

　第1節　慶応大学応援歌を歌うパラオのおばあちゃんたち

　　(1)　ある誕生会の席上で

　　(2)　その歌詞は正しいの？

　　(3)　慶大野球チームは本当にパラオに来たの？

　　(4)　慶大野球チームのパラオ訪問時の写真

　　(5)　「体育デー」の応援歌として

　第2節　「オール・パラオチーム」の盛り上がり

　　(1)　コウノさんの存在と「オール・パラオチーム」の結成

　　(2)　1920年代のエース、イディプ

　　(3)　イディップ時代のメンバーたち

　　(4)　ホームラン王レキョクと早稲田大学野球チーム

　第3節　「慶大チーム21-0全パラオチーム」の謎に迫る

　　(1)　江崎検事の野球指導(1920〜1930年代)

　　(2)　消えた対戦とパラオ人の思い、日本人の思い

　第4節　戦後にも引き継がれた野球熱

　　(1)　アンガウル出身のマチアスの場合

　　(2)　マルキョク出身のダミアンの場合

　　(3)　船舶機関士アウグストの場合

第5章　恋愛-パラオ人女性と日本人男性の関係

　第1節　南洋庁による結婚の禁止

　　(1)　日本人官吏の話から

　　(2)　日本人官吏と現地女性の間に生まれた子らの話から

　第2節　ロサンと実業家・杉山隼人の家庭(1920年代)

　　(1)　ミチエとの出会い

　　(2)　隼人とロサン

　　(3)　子どもたちへの教育方針

　　(4)　戦後の苦渋

　第3節　カトゥーナと研究所員・島津久健の思慕(1930年代)

　　(1)　パラオ熱帯生物研究所の側から

　　(2)　カトゥーナの語りから

第6章　戦争-軍属として、民間人として

　第1章　「二世」男子の戦争体験

　　(1)　各村選抜の軍属として-コウイチロウ・ワタナベ

　　(2)　疎開地で召集された軍属として-シゲオ・テオン

　　(3)　疎開できずに取り残されて-マチアス・トキオ・アキタヤ

　第2節　女性の戦争体験

　　(1)　海軍病院看護婦に選ばれて-チヨコ・オオサワ

　　(2)　女子の憲兵隊傭人として-ラモナ・バイエイ

　　(3)　「日本の兵隊さん」との交流-エリザベス・トキエ・モレイ

　第3節　挺身隊員となって

　　(1)　「日本人ノ心ニナッテ働キマシタ」-「二世」トキオ・キョータ

　　(2)　挺身隊の行程を記録-ウバル・テレイ

　　(3)　挺身隊の名簿を携えて日本へ-カトーサン・リミウル

結びに代えて-パラオからの「呼び声」

　文献

　写真提供者

　人名索引

パラオの心にふれて
思い出の中の「日本」

型番 9784805670392
ポイント 352pt
販売価格 3,520円
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