地中海世界の歴史8 人類と文明の変容 「古代末期」という時代 著:本村 凌二 発売日:2025年12月11日 ISBN:9784065420256 判型:四六 ページ数:288ページ シリーズ:講談社選書メチエ ---------------------------------- 一人の歴史家の視点で古代地中海文明の4000年を描く全8巻、ついに完結。「帝国の滅亡」は「文明の衰退」なのか? 現代人の歴史観を揺さぶる、講談社選書メチエ創刊30周年特別企画。 わずか半世紀の間に正統な皇帝だけで26人、各地の「自称皇帝」などを含めて70人の皇帝が乱立したローマ帝国の「軍人皇帝時代」。284年に帝位についたディオクレティアヌスは、四帝の分割統治でこの「三世紀の危機」を収拾する。その後、帝国の統一を取り戻したコンスタンティヌス1世は、大胆な通貨改革と、ビザンティオン(現イスタンブル)への遷都を断行、キリスト教を公認して「大帝」とよばれる。しかし、国境地帯での異民族の侵入など、社会の深部ではすでに大きな変動が始まっていた。 395年、ついに帝国は東西に分裂。西ローマ帝国は、フン族など異民族に脅かされたあげく、476年に消滅。一方の東ローマ帝国は、6世紀のユスティニアヌス1世のもとで最盛期となり、その後15世紀まで帝国の命脈を保つ。 ローマ帝国が滅亡に向かうこの時代は、従来は単に「文明の衰退期」とみられてきたが、近年の研究では、新たな思潮と秩序を生んだ「古代末期」という時代区分として捉えられている。多神教世界が一神教世界に転換したとき、人間の心も決定的に変容していた。そして、「中世」さらに「近代」とはどんな時代だったのか。4000年にわたる「文明の旅」の終着地は――。 目次 はじめに:帝国の衰退か、文明の創生か 第一章 「危機の世紀」と歴史の宿命 1 軍人皇帝乱立の半世紀 2 内憂外患と暴落する威光 3 贅沢と軟弱の心性史 4 古代社会の法と自由 第二章 大帝と背教者の皮肉 1 変革の統率者、ディオクレティアヌス 2 コンスタンティヌスとキリスト教 3 帝国の混迷と東西分割:ユリアヌスとテオドシウス 4 キリスト教会の成功と堕落 第三章 蛮族に震える永遠の都 1 偉大な教父が見た「ローマ略奪」 2 アッティラの執念と帝国の東西 3 ゲルマン人への恐怖と讃嘆 4 聖者伝にみる民衆の憧れ 第四章 新たな世界への没落 1 地中海の神々と大自然 2 ユスティニアヌスのローマ復興 3 属州再編と帝国の衰退 4 衰亡史の三つの論点:経済・軍事・文明 5 古代末期への新しいまなざし 終章 その後の地中海世界 あとがき:四〇〇〇年の旅を終えて 参考文献 索引 【お取寄せ・講談社選書メチエ】地中海世界の歴史8 人類と文明の変容 「古代末期」という時代(ご予約受付) 型番 9784065420256 ポイント 121pt 販売価格 2,420円 購入数 shopping_cartカートに入れる mail_outline この商品についてお問い合わせ ツイート error_outline 特定商取引法に基づく表記 (返品など) share この商品を友達に教える undo 買い物を続ける forum レビューを見る(0件) rate_review レビューを投稿