ウェストミンスター信仰告白が、 ラームスの〈二分法〉によって構成されていることを 鮮やかに浮かび上がらせる! 最新のクリティカル・テキストを用い、 新機軸を打ち出した決定版。 「信仰規準」、特に「信仰告白」の原文は、ほとんどの場合かなり長文(複数の文章がコロンやセミコロンで繋がれている場合も、ピリオドは最後に一つのみ)ですが、それは、神学的論理を明確にし、その上で教理命題を簡潔・適切に提示するためでした。従来の拙訳でもその点に相当留意してはいますが、日本語として分かりやすくするために長い一文を句点で句切り、複数の文章としたところも少なくありませんでした。しかし、この「三訂版」においては、原文の本来の意図を生かすことを優先させたいと考え、ピリオドが打たれていない限り、どんなに長い文章でもそれを一文として翻訳する方針を採りました。そのため、長い一文の場合、句点、読点なしで前の文章を一旦終わり、その後に縦線(―)を挿入して、後に続く文章と繋ぎ、全体が一文であることが一目瞭然に分かるよう工夫しました。これによって読者は、「信仰規準」、特に「信仰告白」の構造と展開が、聖書的・慣用的〈二分法〉(全体を二つに分ける)だけでなく、十六、十七世紀欧米の神学と哲学に大革新をもたらしたペトルス・ラームス(サン・バルテルミの虐殺で殉教したフランス人哲学者)の〈二分法〉(各概念の二分をくり返す)に基づいていることを比較的容易に洞察することが可能となります。 ー「〈三訂版〉によせて」よりー 【著者紹介】 松谷好明 MATSUTANI Yoshiaki 1944年福島県生まれ。一橋大学社会学部卒。神戸改革派神学校(3年中退)、英国トリニティ・カレッジ神学校ならびにブリストル大学大学院(Dip. Th.)に学ぶ。日本キリスト改革派教会(説教免許)、日本キリスト教会(正教師)、日本基督教団(正教師)に所属し、福島、ロンドン、福岡、東京、館林、河内長野で45年間伝道に従事、2016年3月隠退。元聖学院大学総合研究所特任教授(ピューリタニズム研究室長)。学術博士(Ph. D.)。著訳書『ウェストミンスター神学者会議の成立』『ウェストミンスター神学者会議――その構造化』『ウェストミンスター神学者会議議事録〈抄〉』『ウェストミンスター信仰規準』『改訂版ウェストミンスター信仰規準』『ウェストミンスター礼拝指針――そのテキストとコンテキスト』『ウェストミンスター信仰告白註解』(上下)『キリスト中心の講解説教』『ピューリタン神学総説』『キリスト者への問い』『改訂版キリスト者への問い』(以上、一麦出版社)、『イングランド・ピューリタニズム研究』(聖学院大学出版会)ほか、著訳書多数。 三訂版 ウェストミンスター信仰規準 ポイント 121pt 販売価格 2,420円 購入数 shopping_cartカートに入れる mail_outline この商品についてお問い合わせ ツイート error_outline 特定商取引法に基づく表記 (返品など) share この商品を友達に教える undo 買い物を続ける forum レビューを見る(0件) rate_review レビューを投稿