著者:八木雄二 発行日:2019/06/25 ページ数:256頁 判型:四六判 ISBN:978-4-393-32231-4 出版社:春秋社 人権思想の始原はどこか。市民の徳とはどういうものか。三位一体や神の存在証明、無知の知や普遍論争など、キリスト教神学と、ソクラテス、ストア派、アンセルムス、トマス、スコトゥスらの哲学をたどり、近代が隠蔽した古代・中世からつづく思想の地下水脈を明らかにする。 目次 第1章 神の三位一体と人権 1 人権思想とは何か 2 国家と人権 3 中世が見つけだしていたもの 4 近代国家と個人 5 「人権」と中世神学 6 キリスト教とギリシア哲学 7 ペルソナという名辞 8 ペルソナは、同じ本性に属する区別された個を表示する 9 トマス・アクィナスのペルソナ理解 10 実態とペルソナ 11 個とペルソナと普遍論争 12 スコトゥスにおける個と個別化原理 13 直観認識の意味と二種類の理性のはたらき 14 本性と個のペルソナ 15 三位一体におけるペルソナ 16 ペルソナとは 17 個別の理性(ペルソナ)の認識 18 人格の尊重(人権侵害の抑止) 19 人格と自由 20 沈黙した人格の尊重 21 ペルソナと向き合う-「人権」を思うこととは 22 信仰途上のとがめ 23 恩恵と幸福 24 愛と恩の双方向性 第2章 神の存在証明と国家の存在 1 中世における神の存在 2 アンセルムスの神の存在証明 3 法治国家と権威 4 トマス・アクィナスの神の存在証明 5 一般意志にゆだねられる国家の権威 6 普遍論争と神・国家の存在 7 国家は正義の根拠をもつか 8 国家の交戦権 インターるーど 麻原彰晃を見た日 第3章 疑いと、想像と、確信 1 疑われるもの 2 疑いの発生 3 国家の交戦権の矛盾 4 神の存在証明ふたたび 5 完全性の概念 6 疑わしい知と確信できる知 第4章 アンセルムスとソクラテスの発見 1 アンセルムスとソクラテス 2 「哲学らしさ」の欺瞞 3 生の確信知(生きている実感)の在り処 4 結論の予想 5 想像力と精神 6 アンセルムス神学における真理 7 『プラトン全集』を読む 8 『ソクラテスの弁明』を読む 9 「ソクラテスの知」と「アニュトスの知」 10 「無知の自覚」と死の怖れ 11 理性のはたらきを暴くソクラテスの論理 12 理性の真偽と善悪の行為 13 ソクラテスの知恵を引き継いだアンセルムス神学 14 ソクラテスの哲学が『弁明』に記録されたこと 15 中世におけるソクラテスの影 16 プラトンが書かなかったソクラテス インタールード2 ヨーロッパ哲学の温故知新 第5章 ソクラテスの実像とその哲学 1 クセノポンのソクラテス描写 2 クセノポンとソクラテス 3 ソクラテスの弁明 4 プラトンの哲学と『ソクラテスの弁明』 5 クセノポンのソクラテス 6 ソクラテスの外見 7 クセノポン『家政』が伝える若いソクラテス 8 ソクラテス哲学の原理(出発点) 9 心の善美は生来のもの 10 知恵・敬神・勇気・節制・正義を可能にする知識 11 美徳を実現する知識 12 ソクラテスの教えと現実社会 13 哲学問答の危険性 14 ソクラテスの知恵と原理 註 おわりに 神の三位一体が人権を生んだ現代思想としての古代・中世哲学 型番 9784393322314 ポイント 154pt 販売価格 3,080円 購入数 shopping_cartカートに入れる mail_outline この商品についてお問い合わせ ツイート error_outline 特定商取引法に基づく表記 (返品など) share この商品を友達に教える undo 買い物を続ける forum レビューを見る(0件) rate_review レビューを投稿