著者：曽野綾子

発売日：2018/02/14

ページ数：200頁

判型：新書判

ISBN：978-4-7593-1595-0

出版社：海竜社



人間が成熟するということと、老いるということは、本来同義語である。しかし最近、老年をはき違えている老人が多くなった。老人であることは、資格でも特権でもない。他人が「してくれること」ばかりを期待して、親切にしてくれない、来てくれない、などと言う「くれない」族も続々と増えている。損を引き受けること、「もらう側」から「与える側」に、１時間でも働ける老人に、病気との闘い、死の準備など、自分でできることをし続けるには、たとえ老いても常に自分を訓練しなければならない。それは自分に対する危機管理でもあ私たちの毎日は、問題だらけである。生き方、老い方、援助の裏表、ヒューマニズム、愛の本質、悪、政治的なことなどあらゆる現実に著者独特の切り口で迫り、私たちひとり一人に人間の魂の証しを問いかける好エッセイ集！