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メーカー/出版社: ヨベル
著訳者: 金子晴勇
発売/発行年月: 2021年1月
判型: 新書
ページ数: 264

その中心思想を「 不安な心」 として捉え、「 心の哲学」から「霊性」へと展開された軌跡をたどる

本書は、わたしが青年時代から今日に至るまで追究してきたアウグスティヌスの「心の哲学」という主題をその霊性思想を含めて完成させたものです。大学に助手として勤め始めた頃、『共助』というキリスト教雑誌に「不安な魂の足跡を訪ねて ― アウグスティヌスの生涯と思索から ―」という論文を書きました。その中でアウグスティヌスの中心思想を「不安な心」として捉え、「心」の動態を三つの前置詞でもって示しました。このような些細な発見が、実は、生涯を通しての研究を導き、どのような成果をもたらしたかを本書は示しています。

わたしは先の初期論文で短く触れたことをその後も詳細に研究し続け、それから20 年後に纏めた『アウグスティヌスの人間学』で「心の哲学」として発表しました。この研究はさらに「心」の深部にある「霊性」として継続され、五年ほど前に「アウグスティヌスの霊性思想」として一応完成しました。「心」についての最初の記述は10 行ほどの短いものでしたが、それがその後の研究でどのように補われ、解釈が加えられ、根本思想として解明されていったかを本書は示しています。(あとがきより)

主な目次

1 古代末期の世界
「談話室」 古代末期かキリスト教古代か

2 不安な心の足跡を訪ねて
「談話室」 「とれ、よめ」の意味

3 心の対向性――『告白録』の「心の哲学」
「談話室」 グレトゥイゼンのアウグスティヌス解釈

4 精神的発展と思想世界の形成
「談話室」 プラトン主義の受容と批判

5 思索の方法――信仰と理性の問題と神学的思索
「談話室」 「サマリアの女」についての説教に見られる「霊と真理」

6 心の機能としての霊性
「談話室」 『説教集』159 における「霊的感覚」

7 ペラギウス批判と霊性の復権
「談話室」 アウグスティヌスの怒りと死の危険

8 アウグスティヌスの影響
「談話室」 最晩年のアウグスティヌス

著者紹介 

金子晴勇(かねこ・はるお)

1932年静岡生まれ。1962年京都大学大学院博士課程中退。67年立教大学助教授、75年『ルターの人間学』で京大文学博士、76年同書で日本学士院賞受賞。82 年岡山大学教授、1990年静岡大学教授、1995年聖学院大学客員教授。2010年退官。

主な著書:『ルターの人間学』(1975)『アウグスティヌスの人間学』(1982)、『ヨーロッパ人間学の歴史』(2008)、『エラスムスの人間学』(2011)、『アウグスティヌスの知恵』(2012)、『知恵の探求とは何か』(2013)、『キリスト教人間学』(2020)、『わたしたちの信仰』(2020)、『人文学の学び方』(2020)、ほか多数

主な訳書:アウグスティヌス著作集 第9 巻(1979)、ルター『生と死の講話』(2007)、ルター『神学討論集』(2010)、エラスムス『格言選集(2015)、C. N. コックレン『キリスト教と古典文化』(2018)、エラスムス『対話集』(2019)ほか多数

キリスト教思想史の諸時代2 アウグスティヌスの思想世界

型番 9784909871336
ポイント 132pt
販売価格 1,320円
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