編著:郭南燕 発売日:2017/09/07 ページ数:416頁 判型:A5判 ISBN:978-4-7503-4557-4 出版社:明石書店 宣教師と信徒が紡ぎ出した日本語文学の源流と、その展開を探る。イエズス会を通じて伝来したキリシタン文化を継承し、今日のグローバル化の先駆けとなった多様多彩な交流を初めて総合的に考察する画期的論集。 目次 序論 キリスト教宣教に始まる多言語多文化的交流[郭南燕] 第一部 キリシタン時代の日本文化理解《イエズス会の適応主義》 1 聖フランシスコ・ザビエルの日本語学習の決意[郭南燕] 2 イエズス会巡察師ヴァリニャーノの「順応」方針の動機と実践[川村信三] 3 イエズス会の教育とヴァリニャーノの思想[李梁] 4 イエズス会の霊性と「九相歌」[カルラ・トロヌ/田中零 訳] 5 『日葡辞書』に見える「茶の湯」の文化[アルド・トリーニ] 6 マニラから津軽へ――「キリシタン時代」末期における日本宣教再開の試み[阿久根晋] [コラム1]先祖の話:キリシタンへの改宗[浦道陽子] 第二部 日本宣教と日本語による著述《近代のプロテスタントとカトリック》 1 辞書は伝道への架け橋である――メドハーストの辞書編纂をめぐって[陳力衛] 2 来日プロテスタント宣教師と「言語」――明治初期津軽の事例から[北原かな子] 3 仏人宣教師リギョールと『教育と宗教の衝突』論争[将基面貴巳] 4 カンドウ神父の日本文化への貢献[ケビン・ドーク] [コラム2]マレガ神父の日本文化研究[シルヴィオ・ヴィータ] 5 日本語の書き手としてのホイヴェルス――「最上のわざ」を中心に[谷口幸代] 6 ホイヴェルス脚本『細川ガラシア夫人』――世界文学へのこころざし[郭南燕] 第三部 聖なるイメージの伝播《キリスト教の多文化的受容》 1 複製技術時代における宗教画――世界の「サルス・ポプリ・ロマーニ聖母像」をめぐって[望月みや/田中零 訳] 2 多様性の中の統一性:愛の性格――カクレキリシタンにおける「神の啓示」の意味[松岡史孝/木村健 訳] 3 贈り物の聖なる交換――カトリック麹町 聖イグナチオ教会[E・C・フェルナンデス、S・M・ピッツ/田中零 訳] 4 『沈黙』にひそむ『瘋癲老人日記』の影――遠藤周作と谷崎潤一郎をむすぶ糸[井上章一] [コラム3]「聖骸布」に関するコンプリ神父の日本語著書[郭南燕] 第四部 朝鮮半島宣教とハングルによる著述《日本との比較》 1 ハングルによるカトリックの書物――一八世紀から一九四五年までの概観[フランクリン・ラウシュ/木村健 訳] 2 外国人宣教師の半島伝道と著述活動[李容相] 3 外国人女性宣教師の文化的影響[崔英修] 編著者あとがき 人名索引 キリシタンが拓いた日本語文学 型番 9784750345574 ポイント 357pt 販売価格 7,150円 購入数 shopping_cartカートに入れる mail_outline この商品についてお問い合わせ ツイート error_outline 特定商取引法に基づく表記 (返品など) share この商品を友達に教える undo 買い物を続ける forum レビューを見る(0件) rate_review レビューを投稿