聖書の訳文・構成について
聖書の訳文について
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聖書 聖書協会共同訳・・・ 聖書協会共同訳は31年ぶりに新たに翻訳された日本聖書協会発行の聖書です。聖書学の進歩、日本語の変化に対応し、次世代の方々が礼拝に用いるにふさわしい聖書として作られました。新共同訳聖書翻訳の指針となったエキュメニズムの精神を引き継ぎ、カトリックとプロテスタントの諸教会や聖書学者が力を合わせてつくりあげました。 |
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聖書新共同訳・・・ 日本で最も読まれている聖書です。 日本聖書協会発行。18年の歳月をかけ、1987年に発行された現代日本における新しい翻訳。カトリックとプロテスタント諸教会の聖書学者70人以上の英知を結集しつくられました。わかりやすい日本語です。聖書を初めて読む方は、新共同訳をぜひどうぞ。 |
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口語訳聖書・・・ 日本聖書協会発行。1954年に新約、1955年に旧約発行。戦後の混乱期から高度成長を遂げてゆく日本で、広く普及しました。各種文学作品にも引用され、多くの方に慣れ親しまれました。この口語訳聖書から聖書の同ページ版が定着するようになりました。 |
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文語訳聖書・・・ 日本聖書協会発行。1887年に旧約、1917年に改訳新約、1982年に新組版発行。文語調の美しい文章で、今なお愛読者が絶えない名訳です。 |
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新改訳2017聖書・・・ 日本聖書刊行会発行。宗教改革から500年。1970年以来、47年にわたって公用聖書として諸教会で親しまれてきた「聖書 新改訳」が新しくなります。 |
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新改訳聖書・・・ 日本聖書刊行会発行。原語(ギリシア語・ヘブライ語)に忠実に訳出しているとされ、2003年に第三版が刊行されました。 |
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フランシスコ会訳聖書・・・ フランシスコ会聖書研究所発行。カトリック教会の立場で訳された日本語訳聖書。原語に厳格に訳出されており、訳文中に細かな脚注があります。2011年、新旧約完本が発刊されました。 |
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個人訳聖書・・・ 主にある個人が一貫して翻訳した聖書です。訳者の個性・思想などが反映され、主に聖書研究などに用いられています。通常は礼拝、ミサ、集会などで使用されることはありません。 |
聖書の構成について
聖書は旧約聖書・新約聖書・旧約聖書続編の3つの部分から構成されています。
?旧約聖書 (創世記からマラキ書までの39の文書)
?新約聖書 (マタイによる福音書からヨハネの黙示録までの27の文書)
?旧約聖書続編 (トビト記からマナセの祈りまでの13の文書)※1
出版の形態では6つに分類されます。
1.聖書 (?と?を1冊にしたもの)
2.聖書/旧約聖書続編つき (?〜?を1冊にしたもの)
3.旧約聖書 (?)
4.旧約聖書/旧約聖書続編つき (?と?)
5.新約聖書 (?)
6.新約聖書/詩編つき (?に旧約聖書の1文書である「詩編」を加えたもの)
上記1〜6に、引照つき聖書※2、和英対照聖書などが加わります。
- ※1 旧約聖書続編
- 元来は紀元前から紀元後1世紀までの400年間に成立した宗教文書で、旧約聖書(原典ヘブライ語)のギリシア語訳の「70人訳」がなされたとき、これらの文書も加えられ、初期キリスト者は旧約聖書とともにこれらも受け継いだ。
13書のうち、はじめの10書をカトリック教会では「第二正典」と呼び、正典として認めている。他方、プロテスタント諸教会ではこの13書をアポクリファ(外典)と呼び、正典とは区別している。 - ※2 引照つき聖書
- 聖書研究の便宜のために、平行記事、説明的章節、相似の教訓、題目、言語、また各種の説明など、聖書の他の部分に見出される関連章節を欄外に記してある。
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